天然アスタキサンチン   天然アスタキサンチン
アスタキサンチンの化学

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アスタキサンチンの測定

アスタキサンチンは、いろいろな方法で分析・測定されている。文献に見られる例を以下に記した。
ペーパークロマトグラフィー(Paper chlomatography)を用いて、藻の培養経過中の色素の変動が分析 1) された。簡便でしかも分離性に優れている方法であるから、定性試験・半定量的な分析には適した方法の一つである。
オキアミのアスタキサンチンをHPLC(High performance liquid chlomatography) 2) を用いて、ジエステル体、モノエステル体、遊離体の分離測定がなされた。アスタキサアンチンの値は、熱加工処理したものも測定値と生から得られた値と大きな差なく、180℃で0〜30分間の加熱処理でも安定であることが知られた。LC/MS(Liquid chlomatography/Mass spectorometry) 3) にてカロテノイドを分析した。立体化学的分析で、アスタキサンチンの全-trans体、9-cis、13-cis、15-cis体をSumichiral OA-2000カラムのHPLCでそれぞれを分離測定できた 4) 。天然サケのアスタキサンチンの立体異性体比は、太平洋産と大西洋産で同じであったが養殖サケとは異なっていた 5) 。LC/MS法を用いたカロテノイド類の測定 6) で、逆相カラムODS Hypersil(200X2.1mm, 5μmと100X2.1mm, 5μm)2本を直列に繋いでLCを行った場合の検出Massの感度は、Positive-ion>Negative-ionであった。アスタキサンチンの測定は、測定範囲は5-200ngで日内変動は2.6(50ng)と1.2(100ng)%、日間変動2.2(50ng)と1.6(100ng)%で、測定限界0.5ngであった。加齢性網膜変性症の研究のために、カロテノイドの酸化を極力少なくする網膜からの抽出測定法とLC/MS(APCI)法を組み合わせて、立体異性体をpgレベルで測定でき、さらにLC/NMR法ではngレベルで測定可能であった 7) 。大西洋オキアミ(Antarctic krill Euphausia superba)由来アスタキサンチンのモノエステル体とジエステル体を分離し 8) 、それぞれの脂肪酸を分析してドデカノエート、テトラデカノエート、ヘキサデカノエート、ヘキサデセノエート、オクタデセノエートの5脂肪酸が同定された。アスタキサンチンエステルの脂肪酸は、オキアミのリピド成分のそれと異なっていた。

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アスタキサンチンの測定に関する文献


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