天然アスタキサンチン   天然アスタキサンチン
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総説  

 

アスタキサンチンは、カロテノイド類のキサントフィルに属し、長鎖の共役二重結合と両末端のβ−イオノン環がケト基とヒドロキシル基にて置換された化学構造を有する赤橙色の天然色素としてKuhn,R.ら(1938)1)によりロブスター(Astacus gammarus L.)から分離された。それ以来多くの研究が行われ分布の項で述べるようにエビ、カニ、サケ、イクラなど水産物に広く存在する色素である。これらの魚類・甲殻類は、われわれ人類が食用としているもいのであり、歴史的にみるとアスタキサンチンは古来より人類が摂取してきた物質であるといえる。近年アスタキサンチンは、その強力な抗酸化作用で注目されるようになり、われわれの健康維持のための健康補助食品としての利用が活発になってきている。この強力な抗酸化作用は、アスタキサンチンが藻、酵母、細菌などの微生物が、自然界における強烈な太陽光から自らを護るために作っていると考えられている。それを食べる魚類、甲殻類は、食物連鎖に乗り色素として摂取するようになったのであろう。食物連鎖で上位にある生物も、多分光やストレスからの自衛に利用しているように思われる。さらに次世代を作る卵にも多く存在させ卵の保護、幼魚の保護育成に利用しているようである。アスタキサンチンが、天然に存在する抗酸化作用を有する物質の中でも、最強の抗酸化作用を持つ物の一つであることがこれからの事柄からも容易に理解される。
近年のアスタキサンチン研究は、抗酸化作用のみならず多彩な生理活性を示すことを明らかにしつつあり、一方では、われわれの社会が長寿社会になり、長寿に伴う生活習慣病対策も重要になっており、これにはアスタキサンチンの抗酸化力をはじめいろいろな生理活性を利用することがその対応策の一つになるであろう。
アスタキサンチンやカロテノイドに関する総説のいくつかを参考資料として示した。2)3)4)5)

「水産動物のカロテノイド」2)
「Chemistry of astaxanthin」3)
「アスタキサンチン」4)
「Astaxanthin from Microbial Sources」5)

 


天然界での存在  

 
水産物


魚類 - 甲殻類 - 無脊椎動物



微生物

Heamatococcus pluvialis - Phaffia rhodoszyma - その他の微生物



その他生物




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